Google Pixel 10 Pro XLで60FPS撮影を多用した感想
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はじめに
スマホで動画を撮ろうとしたとき、ふと気づく。「60FPS」という甘美な響き。
「ぬるぬる動く」「滑らか」「プロっぽい」——そんな言葉に誘われて60FPSの世界に足を踏み入れたが最後、あなたは二度と30FPSの世界には戻れない。いや、戻れるけど、なんかカクカクして見えるようになる。これを業界では「60FPS病」と呼ぶ(呼ばない)。
この話は私の実体験を元にしています。 完全に主観なので、みんなも実際に自分で試してみてね。という話です。
60FPS撮影のメリット
前機種のGoogle Pixel 8 Proでも出来たのか分からないけど、Pixel 10 Pro XLを購入してどんな機能が進化しているのか弄ってる時に「60FPS撮影」機能を発見した。そこからずっと60FPSを利用していたが、先日のセキュリティアップデートか定期アップデートで勝手に30FPSのデフォルト設定に戻っていたため、「え、めっちゃカクツクんだけどもしかして…」とすぐに違和感に気付いてしまうぐらい30FPSと60FPSには 差 があるなぁと思いました。え、私が敏感なだけなのかな… そこで感じた60FPS撮影のメリットはこちら。
1. 圧倒的な滑らかさ
60FPSの動画は、1秒間に60枚の画像を記録する。30FPSの2倍だ。算数ができる人なら分かるだろう、2倍は多い。
この滑らかさは特に動きの速いシーンで真価を発揮する。
- 走り回る子供
- 屋内運動会を突然する猫たち
- 逃げるゴキブリ(撮るな)
30FPSだと残像やブレが発生するシーンでも、60FPSならくっきり。あなたの猫が全力疾走する姿を、毛並みの一本一本まで捉えることができる。
2. スローモーション編集の自由度
60FPSで撮影した素材は、編集時に 2倍スローモーション にしても滑らかに再生できる。30FPSの素材を2倍スローにすると15FPSになり、紙芝居みたいになる。
つまり60FPSで撮っておけば
- 決定的瞬間をドラマチックに演出
- 「あのシーン、スローで見たかった」という後悔ゼロ
- なんかエモい感じの動画が作れる
3. 目が肥える
一度60FPSの世界を知ってしまうと、あらゆる映像の粗が見えてくる。テレビのニュース(30fps以下)がカクついて見えるし、映画(24fps)は「なんか古い機材で撮ってる?」と思えてくる。
これをメリットと呼ぶかは、あなたの人生観次第だ。
実際、システムアップデートで勝手に30FPSに戻ってた時すぐに気付いてしまった… 今後30FPSではストレスを感じてしまう身体になってしまったのか…
60FPS撮影のデメリット
1. ストレージが蒸発する
60FPSの動画ファイルは、30FPSの約1.5〜2倍のサイズになる。
具体的に言うと
| 設定 | 1分あたりの容量(目安) |
|---|---|
| 4K 30FPS | 約300MB |
| 4K 60FPS | 約400〜500MB |
これは私が撮影した娘の動画のサイズ。 同じ背景、同じような動きをする娘を同じ時間撮影してみたので大体こんな感じになるはず。
「256GBあるから大丈夫」と思ったあなた。甘い。子供の運動会を撮り、旅行を撮り、猫を撮り、猫を撮り、猫を撮っているうちに、気づけばストレージは風前の灯火…というわけだ。
2. バッテリーも蒸発する
2倍のフレームを処理するということは、プロセッサも2倍働くということ。結果、 バッテリー消費も爆増 する。
朝100%で家を出て、午前中に子供の発表会を60FPSで撮影。昼には「充電させてもらえるカフェ」をGoogle検索している自分がいる。これが現実だ。
3. 映画っぽくならない
「60FPSで撮ればプロっぽくなる」と思っていないだろうか?
残念ながら、映画は24FPSで撮影されている。あの独特の「シネマティック」な質感は、実はフレームレートの低さから来ている部分もある。60FPSで撮ると、むしろ「ホームビデオ感」や「テレビのバラエティ番組感」が出ることがある。
私は「ホームビデオ」として撮影するのが目的なので映画っぽくなくて良いという判断から60FPSを常用している。
4. 暗所に弱い
フレームレートが高いということは、1フレームあたりの露光時間が短いということ。つまり、暗い場所では光を取り込む時間が足りなくなる。
結果として
- 暗所でノイズが増える
- カメラが自動的に30FPSに落とすことがある(Pixelの「FPSを最適化」機能)
- 夜の居酒屋で撮った動画が心霊写真みたいになる
つまり、30FPSが強い印象。こういう場合だけ30FPSを使ってる。あんまり暗所で撮影することが無いので基本的に60FPSだが。
結局どっちを使うべき?
60FPSがおすすめのシーン
- スポーツや子供の運動会
- ペットの動画(特に猫と犬)
- 後でスローモーション編集したい素材
- ゲーム実況の画面録画
- 「ぬるぬる」という言葉が好きな人
30FPS(または24FPS)がおすすめのシーン
- 映画っぽい雰囲気を出したいとき
- 風景や静的なシーン
- ストレージを節約したいとき
- 長時間の撮影
- バッテリー残量が心許ないとき
Pixel 10 Pro XLユーザーへのアドバイス
Pixelには「FPSを最適化」という便利機能がある。これは状況に応じて60FPSと30FPSを自動で切り替えてくれる。
「勝手に変えるな!」 という気持ちも分かる。そんなときは設定からオフにしよう。ただし、暗所でゴリゴリのノイズ動画が撮れても泣かない覚悟が必要だ。もしくは暗所撮影時は手動で30FPSにすることをおすすめする。
まとめ
60FPS撮影は諸刃の剣だ。滑らかさと引き換えに、ストレージとバッテリーを差し出す契約を結ぶことになる。
でも正直なところ、一度60FPSの滑らかさを知ってしまったら戻れない。これは事実だ。あなたが今この記事を読んでいるということは、すでに60FPSの誘惑に負けかけているということ。
ようこそ、60FPSの世界へ。ストレージの追加購入はお済みですか?
この記事は30FPSで執筆されました(嘘)